ライブドアと弥生
世間(というよりマスコミ)はライブドアの問題で大騒ぎですが、マンション強度偽装問題の証人喚問の日にわざわざぶつけなくても、とほとんどの国民が思っているところでしょうから、かえって逆効果ですよね。
さてライブドアの件、今後この会社がどういう行く末を辿るのか注目ですが、職業柄気になるのは、税理士法人ライブドアとナンバー2で堀江氏の懐刀といわれる顧問税理士出身の宮内亮治CFOです。彼自身すでに税理士業務は行っていないでしょうが、まだ東京税理士会の会員のはずですし、将来性のある起業家と手を取り合って彼のようになることを夢見ている若手税理士も多くいることでしょう。
ライブドアといえば、小規模企業向け会計ソフトの「弥生」を傘下におさめています。とても良くできたソフトで、当事務所でも推奨していますが、難点が一つ。毎年のようにバーションアップを繰り返すのは目をつぶるとして、バージョン「04」でほぼ会計ソフトとして完成型に到達していたのに、ライブドアグループになってからの「05」で使い勝手が極めて悪くなってしまったこと。廉価版として「04」をラインアップに残して欲しかったですね。「弥生」の開発スタッフには、今回の騒動を乗り越え、より使い勝手のいい会計ソフトを供給し続けてほしいところです。
ライブドアとしては、「ネット+中小向け会計・給与などの業務ソフト+ファイナンス」という方向で一つの戦略(堀江氏ではなく宮内氏の)を持っていたのでしょうが、今回の件でそのプランも頓挫してしまうのでしょうか。

ところであいかわらず起業系の書籍はブームのようで、今日は、
世は起業ブームだといいます。起業や副業を煽る、もとい奨励する出版物もあふれています。職業柄ついつい手にして読んでしまい、なるほどうまく仕掛けているなあと感心することも多いのですが、新会社法により最低資本金制度も撤廃され、国を挙げて起業を奨励しているのですから、ブームになってもらわなくては困るわけですね。
当時の解説書を読むと「社会的責任を果たせないペーパーカンパニーまがいの小資本の会社の乱造を防ぐのが狙い」とありますが、わずか十年ちょっとで180度の方向転換。あのときの改正はいったい何だったんでしょう? (写真は、書棚から出てきた当時の対策本)