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2010.09.30

日本人のための戦略的思考入門

9月も今日で終わり。

今月、国内の空気を一変させた出来事といえば、やはり尖閣諸島周辺海域での中国漁船の衝突事件でしょう。

現政権の外交・国防に対する能力や見識が問われている出来事でもありますが、このようなときにオススメの本が、「日本人のための戦略的思考入門(孫崎亨・祥伝社新書)」。

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日本人のための戦略的思考入門

尖閣諸島についても、今回の事件を予言するかのごとく、以下のように述べられています。

・日米安保条約第5条は、尖閣諸島に適用される。
・尖閣の主権は係争中であり、米国は主権問題には中立である。
・尖閣が侵略された場合、米軍は自動的には関与せず、米議会の承認を待つ。
・条約上は、島嶼部の防衛は日米共同ではなく日本単独の役割である。
・もし中国が尖閣を侵略し自衛隊が防衛に成功すれば、米国は参戦するまでもない。
・もし中国が尖閣を侵略し自衛隊が防衛に失敗すれば、尖閣は中国領になるので、安保条約は適用されず、米国は参戦しない。
「つまり、自衛隊が勝っても負けても、米軍は出る必要がない。見事ではないか。」

ということのようです。

「米国が実際に約束していることと、米国が日本に与えている印象とは明らかに違う。対米追従論者は約束ではなく、印象を拠り所にしている。しかし、米国はしたたかに計算している。自分の利益であれば、同盟を盾に日本を動かす。自分の利益に反すれば、巧妙に身を避ける。当然である。」
という米国の行動原理を、わが国の国民は理解する必要があります。

同じ著者の「日米同盟の正体(講談社現代新書)」とともに、必読の書といえるでしょう。

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