エアポート快特の蒲田通過
京急の蒲田付近連続立体化工事の進展に伴い、今月からのダイヤの一部改正が発表されましたが、この改正に伴って、品川・羽田直通のエアポート快特が京急蒲田を通過するとされたことに対し、、大田区が反発しているという記事がありました。別の記事には、『区は「京急に裏切られた」と憤慨し、7日に急遽(きゅうきょ)、新ダイヤに反対するための対策本部を設置。一方、区議会では松原忠義区長らの責任を追及する動きも出ており、事態は泥沼化の様相をみせている。』(産経ニュース)とまであります。
私は大田区民ですが、今回の京急のダイヤ改正案はまったく妥当なものであり、多くの羽田空港利用者にとって利便性が向上する、まさに改「正」案ではないかと思います。
そもそも大田区には、「蒲田戦記」の昔から、単に羽田空港が大田区にあるというだけで、「国際都市だ!」と『勘違い』してしまっているフシがあり、今回の京急に対する反発は、大田区民の一人として、とても見苦しく感じます。
モノレールや高速バス・タクシーなど羽田空港へのアクセス手段として手強いライバルを持つ京急からすれば、すべての東海道新幹線が停車するJR品川駅から羽田空港への直結ルートの利便性を重視するのは当然のことでしょう。空港線がターミナルまで伸びる以前は、京浜蒲田は快速特急の通過駅だったわけですし、京急からすれば「元に戻しただけ」的な感覚もひょっとしたらあるのかもしれません。
ほとんどの空港利用者はこの改正を大歓迎していると思います。区長はじめ大田区の幹部や区議の皆さんは、羽田空港も京急電鉄も大田区だけのものではないこと、ほとんどの利用者にとって蒲田は単なる通過地域に過ぎないことを理解する必要がありましょう。