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2010.05.29

話題のiPad

巷で話題のiPad。予約しておいた私の手もとにも、予定通り昨日品物が届きました。

まだ仕事の合間に少し触っただけですが、これは確かにスグレモノ。

ここ一年ほど、携帯できるネットサーフィン用のPCとして、ソニーのVAIO type P(細長くてジーンズのポケットに入るというCMのやつ)を使ってきたのですが、Windows Vistaという起動にやたら時間がかかるOSのせいでストレスがたまるし、画面の字は小さくて読みにくいし、何とかならんかと思っていたところだったので、動きが軽快なiPadは、まさに天からの恵み。

ソニーさんには申し訳ないですが、私の中ではもう VAIO P の出番は無くなってしまいました。

このアップルの新製品のせいで、ネットブックと呼ばれてきた小型PCの市場は、かなり影響を受けるのではないでしょうか。

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2010.05.10

夕ばえ作戦

今日は日本でのiPadの予約開始日です。店頭に行列もできているようですが、ソフトバンクの3Gモデルである必要もないのでアップルストアで十分、ということで、早速予約を入れてしまいました。

このiPadの発売に関連して、電子書籍の普及と紙の書籍の行く末があちこちで話題になっています。

電子出版が広まるのはいいことでしょうし、読みやすい端末が開発されるのも大歓迎です。

ここで気になるのは、今までに発行された膨大な紙媒体のこと。毎日のように大量の新刊書が発行され、多くは再版されることもなく見捨てられてゆきます。わずか数年前の話題の書が、現在では絶版で入手不能ということもめずらしくないようです。このような過去の膨大なコンテンツは、今後どう扱われていくのでしょうか。

例えばそのような過去のコンテンツの名作の一つがこれ。

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現代の中学生が江戸時代へタイプスリップし忍者と戦うという、ジュヴナイルSFの古典です。

戦う相手は、前々回のエントリーでも触れた風魔忍者。白土三平の劇画にも風魔は登場していましたが、私たちの世代にとって風魔忍者の存在が身近になったのは、何といってもこの作品のおかげでしょう。特にNHKの少年ドラマシリーズの一つとしてテレビドラマ化された作品は、今は「笑点」で座布団を配っている(主人公を演じた)山田くんの絶妙なキャラクターもあって、大人気でありました。私は当時中学生でしたが、少年ドラマシリーズの中でもこの作品はかなり人気が高かったと思います。

かつでは、鶴書房盛光社のSFベストセラーズというシリーズで街のどこの書店でも手に入ったこういう名作が、幸いこれはハルキ文庫というシリーズに取り上げられて入手可能となりましたが(ただしハルキ文庫自体が、かなり大きな書店へ行かないと置いていない)、多くは古書店を探さなくては読むことができなくなってしまいました。

電子書籍の普及が、このような過去の作品の復権に繋がって欲しいものです。

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2010.05.08

エアポート快特の蒲田通過

京急の蒲田付近連続立体化工事の進展に伴い、今月からのダイヤの一部改正が発表されましたが、この改正に伴って、品川・羽田直通のエアポート快特が京急蒲田を通過するとされたことに対し、、大田区が反発しているという記事がありました。別の記事には、『区は「京急に裏切られた」と憤慨し、7日に急遽(きゅうきょ)、新ダイヤに反対するための対策本部を設置。一方、区議会では松原忠義区長らの責任を追及する動きも出ており、事態は泥沼化の様相をみせている。』(産経ニュース)とまであります。

私は大田区民ですが、今回の京急のダイヤ改正案はまったく妥当なものであり、多くの羽田空港利用者にとって利便性が向上する、まさに改「正」案ではないかと思います。

そもそも大田区には、「蒲田戦記」の昔から、単に羽田空港が大田区にあるというだけで、「国際都市だ!」と『勘違い』してしまっているフシがあり、今回の京急に対する反発は、大田区民の一人として、とても見苦しく感じます。

モノレールや高速バス・タクシーなど羽田空港へのアクセス手段として手強いライバルを持つ京急からすれば、すべての東海道新幹線が停車するJR品川駅から羽田空港への直結ルートの利便性を重視するのは当然のことでしょう。空港線がターミナルまで伸びる以前は、京浜蒲田は快速特急の通過駅だったわけですし、京急からすれば「元に戻しただけ」的な感覚もひょっとしたらあるのかもしれません。

ほとんどの空港利用者はこの改正を大歓迎していると思います。区長はじめ大田区の幹部や区議の皆さんは、羽田空港も京急電鉄も大田区だけのものではないこと、ほとんどの利用者にとって蒲田は単なる通過地域に過ぎないことを理解する必要がありましょう。

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2010.05.07

風魔

昨日オススメした「忍者烈伝」では忍者くずれの山賊として登場する風魔一族。小田原北条家の忍びとして箱根を根城に活躍したといわれる忍者集団です。頭領の名は、風間小太郎。

その小太郎の活躍を描いたのが、そのタイトルもズバリ「風魔(上・中・下)」。

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主人公の小太郎は、背が高く力もあって、強くて、いい人。このキャラクターに馴染むかどうかで、好みが分かれるところでしょう。

敵役は、伊賀の忍びを率いる服部半蔵と、その後を継いだ柳生又右衛門。その他著名な人物達が入り乱れる物語は、快作とまでは言えないものの、関東方から見た戦国時代の歴史の復習ということで、結局最後まで読んでしまいました。

ラストは、なるほどそう締めるか、というきれいな終わり方で、決してつまらない作品ではないのですが、文体の好みなど、相性を選ぶ作家かもしれません。

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2010.05.06

忍者烈伝

連休中の読書として、以前、書店の時代小説の棚で面白そうな気を放っていた忍者本を見つけ買っておいたこれを選択。

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主人公は、とび加藤こと加藤段蔵と、伊賀の忍び、上野ノ左。

加藤段蔵と言えば、小池一夫・小島剛夕コンビの大傑作「半蔵の門」に登場する悪役イメージが強いのですが、本書での段蔵はもっと若い。白土三平の忍法秘話「妙活」で描かれた段蔵に近いでしょうか。(「妙活」では、本書にも登場する牛を呑むトリックが、漫画的にわかりやすく描かれています)

荒唐無稽さを排した大人の忍者の活躍を味わいながら、戦国時代の通史が復習できます。オススメ。

ちなみに続編も出ていて、こちらの主人公は、忍びというよりむしろ幻術師である果心居士と、戦国大名・松永弾正秀久。伊賀の忍びの活躍も描かれますが、信長の天下統一に至る時代背景の説明に多くの頁が費やされ、一巻目に比べると、やや動きがおとなしめ。2冊くらいに分けてもっとじっくりと書いてくれた方がよかったかもしれないですね。キャラクターがいいので、ちょっともったいない。

ともかく第三巻もいずれ出るようなので、楽しみです。

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2010.05.01

裁断機で雑誌の整理

3月の確定申告の繁忙期が終わった後、不要となった書類や雑誌類を整理しようと思い立ち、以前から欲しかった裁断機を導入しました。

これがスグレモノ。定規とカッターを使った手作業の何倍もの効率で、雑誌などがザクザクとあっという間に裁断できてしまいます。

裁断したら、このような場面では定番のスキャナー「Scan Snap」を使って、どんどんJPEGもしくはPDFにデジタル化、読み取り終わった紙は片っ端から処分していきます。

iPadだKindleだと書籍の電子化が話題になる今の時代、この裁断機、見てくれは無骨ですが、これからのオフィスでは必需品となりましょう。

ちなみに、ちょうど手もとにあった1999年の「男の隠れ家」書斎特集号も裁断してスキャン。表紙はまだ若い松岡正剛先生です。この号ではあふれた本の整理法としてトランクルームの活用などが提唱されていますが、今は裁断機とスキャナーとPCがあれば、ハードディスクがトランクルーム代わりになってしまいます。

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