« September 2009 | Main | November 2009 »

2009.10.20

奥多摩登山考・山岳救助隊日誌

先日、ちょっとした機会があって奥多摩あたりへ行ったのですが、その帰りに奥多摩湖畔、小河内ダムの前にある「水と緑のふれあい館」という東京都水道局が運営しているPR施設に立ち寄ってみました。

山と湖に囲まれ気持ちのいい立地ですが、施設としての規模は大きくありません。短時間でざっと見て廻り、最後に売店に足を踏み入れブラブラ眺めていると、お菓子類に混じって書籍や雑誌のコーナーがあります。そこで目に飛び込んできたのが「奥多摩登山考」という一見ガイドブック風の単行本でした。手にとってパラパラ眺めるうち、これは!という直感が働き、隣にあった続編らしき本と一緒に直ちにレジへ。帰宅後じっくり読んでみましたが、勘は正しくやはりオススメの本でした。

091020a_2091020b_2
金副隊長の山岳救助隊日誌

著者は現職の警察官、それも山岳救助隊の副隊長をなさっている方です。ジャンルとしては山岳エッセイというのでしょうか。要は山で遭難した登山者の救助記録集です。著者の所属が青梅警察署であるため、舞台は御嶽駅から奥多摩駅に至る青梅線沿線の山や谷、さらに石尾根や日原川から雲取山に至る山深いエリアが中心。歩いたことのあるコースも随所に出てきて懐かしさを感じると同時に、山の危険性を再認識させられました。

雨具やヘッドランプを持たずに山へ入る登山者が多いという記述にはちょっとびっくり。「紅葉が盛りなので朝の青梅線は登山者でいっぱいだった。この中でヘッドランプを持っている人は何人いるだろう。おそらく80パーセントは持っていないだろう」と著者は言います。そして「日が暮れて下山できなくなった」という110番を受けては、救出に向かうのです。私もかつて二度ほど救助隊の活動に立ち会ったことがありますが、本当に大変な仕事です。「山で身体を鍛えるのではない。身体を鍛えてから山に登れ」「東京の山だって、観光の延長で登れるようなところじゃない。山をナメちゃいけないよ」という著者の言葉は肝に銘じておく必要があります。

「奥多摩登山考」は現地販売のみのようですが、続編の「金副隊長の山岳救助隊日誌」は角川学芸ブックスの一冊として書店でも手に入ります。奥多摩へ足を踏み入れるハイカーから登山者まで、ぜひ目を通しておくべき良書でしょう。

| | TrackBack (0)

2009.10.08

VAIOの新モデル

ソニーがノートパソコンVAIOの秋冬モデルを発表というニュースがありました。中でも新製品「VAIO X」は、薄いボディに長時間駆動と、惹かれる部分があります。

しかし何といってもソニーの新製品です。シリーズの初代機は、やはりちょっと我慢して様子を見た方がいいかもしれません。(以前、ソニーがPDAに参入したときに、初代の「クリエ」を買って痛い目に遭いました)

と言いながらも実は今年の春、同じVAIOの、当時の新製品である「VAIO type P」が気になって、結局は発売数ヶ月で入手してしまっていたのでした。

この「P」は、ネットブックのようなコンパクトなサイズで、持ち歩くには便利。まさかCMのようにジーンズの尻ポケットには入れませんが、サードパーティ製の専用ケースカバーがいろいろ出ていて、好みのものを選ぶことができます。ハード的にはSSDドライブを搭載して無音・無振動、FOMAの通信モジュールを入れれば外出先でも高速データ通信が可能です。

欠点は、1600×768ドットという高解像度のウルトラワイド液晶を搭載していることと引き替えに、文字が小さいこと。中年以上の人は要注意です。写真や他人のレビューではなく、必ず実物で自分の目でチェックしましょう。

もう一つの欠点は、OSがVistaのせいか起動にやたらと時間がかかること。これにはメーカーも苦慮したのか、私が購入してしばらくしてから、動作が軽いXP搭載機をラインナップに加えました。

写真は、ブックカバーのようなケースに入れた本体(左)を、ほぼ日手帳のカズン(A5サイズ)と並べたところです。そういえば、そろそろ手帳のシーズンですね。

091008

| | TrackBack (0)

2009.10.03

水上バス

オリンピック開催候補地の決選投票がありました。東京は残念ながら落選。

投票直前は一部で盛り上がっていたようですが、周囲でオリンピック誘致の話題など耳にすることはほとんどありませんでしたし、都民としてオリンピックに関心のある人は、ほとんどいなかったのではないでしょうか。

さて先日、その東京の海を行く水上バスに乗ってみました。

東京水辺ラインのうち葛西臨海公園から発着する航路は、新木場、夢の島、ビッグサイト、東京ベイコート倶楽部のあたりを廻ってレインボーブリッジをくぐりお台場に到着するという、乗りごたえのあるライン。缶ビール片手にデッキで海の風を感じるのも、いいもんです。

091003

「酒のほそ道」に水上バスをネタにした話がありましたが(両国から乗った水上バスを途中下船し、船が隅田川、荒川と巡っている間に飲み屋をハシゴして、千住で再び同じ船に戻る)、あれも東京水辺ラインですね。

わがオフィスのすぐ近く、しながわ水族館から船の科学館へ向かう航路もあったのですが(こちらは東京都観光汽船)、一年前に廃止になってしまいました。残念。

| | TrackBack (0)

2009.10.02

岩間宗達のポスター

京急に乗ったら、駅の構内に岩間宗達とかすみちゃんと課長のでっかいポスターが貼ってありました。(それも二枚も)

「酒のほそ道」って、結構メジャーだったのね、とあらためて感心しつつ、よく見ると、どうやら秋田県の物産PRのキャラクターになっているようです。

なぜ京急の駅にということですが、ひょっとすると品川駅前にある京急のショッピングセンター・ウイング高輪に秋田県のアンテナショップ「あきた美彩館」がある関係でしょうか? 美彩館の中にはちょっと洒落た飲食店もあって、私も何回か飲みに行きました。水族館とかプリンスシネマの目の前に位置していて、結構便利です。(注:現在、営業自粛中)

| | TrackBack (0)

« September 2009 | Main | November 2009 »