幕末史
久しぶりに仕事をしない週末だったので、積んでおいた本でも読もうと思い、半藤一利「幕末史」を手に取ったところ、あまりに面白くて一気に読んでしまいました。
新潮社の宣伝文は、「はたして明治は「維新」だったのか? 大ベストセラー『昭和史』の著者が、激動の幕末を語り下ろした待望の書」。
ドラマや小説や歴史の授業などで断片的にはよく知っている幕末から維新にかけての歴史を、著者は、講義調の語り下ろしという形で、通史としてわかりやすく提示してくれます。知識の整理として最適です。
本書を通じてよく登場する人物が勝海舟。そして読みながら思い出したのが、NHKの大河ドラマ「勝海舟」です。大河ドラマを観だしたのは前年の「国盗り物語」からでしたが、本格的に観るようになったのは「勝海舟」から。私にとっての幕末ものの原点です。主役の途中交代などもありましたが、何といっても冨田勲のテーマ曲が最高でした。洋上の咸臨丸をイメージしたと思われる画面をバックに流れる雄大なあのテーマ曲は、まさに日本の夜明けとはこういう感じなのだろうなあという音楽でした。
なお、来年の大河ドラマは幕末ものの「龍馬伝」だそうなので、予備知識を頭に入れるためにもオススメです。ちなみに私がNHKの大河ドラマを観たのは「太平記」まで。以後は、時間の無駄のような気がして、観ていません。(「花の乱」だけ少し観ましたが)