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2009.09.18

木枯し紋次郎

以前、シャーロック・ホームズの新訳を少しずつ読んだ話を書きましたが、その後、似たような短編ものの大作がないかと思って見つけたのが、笹沢左保の「木枯し紋次郎」シリーズです。

中村敦夫のテレビシリーズがあまりにも有名ですが、原作の方もかなりいい。もともと笹沢左保には「見かえり峠の落日」という股旅ものの傑作短編集があって、この出来がまたすばらしく(講談社の大衆文学館という文庫シリーズに入っていました。絶版になってしまったのが惜しい)、これが木枯し紋次郎の原点であると言われており、ならばいつかは紋次郎も読まねばなるまいと思っていたのですが、笹沢左保の作品って、今では手に入りづらいのですね。

光文社時代小説文庫に入っている紋次郎シリーズ全15巻、かなり大きな書店でも置いておらず、ようやく川崎のあおい書店で全巻揃っているのを見つけ、5冊ずつ3回に分けて買っては少しずつ読んできました。(あおい書店の棚は常に15冊全巻が揃っていました)

どの作品も「意外な展開」というミステリのテイストがたっぷりで、とにかく読んでのお楽しみなのですが、紋次郎が斬るわ刺すわで敵を殺すこと殺すこと、15巻で一体何人をあの世へ送ったのでしょうか。中村主水の比ではありません。

ということで、いよいよ読書の秋。一気に読まず、一編ずつゆっくりと読みましょう。

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2009.09.14

幕末史

久しぶりに仕事をしない週末だったので、積んでおいた本でも読もうと思い、半藤一利「幕末史」を手に取ったところ、あまりに面白くて一気に読んでしまいました。

新潮社の宣伝文は、「はたして明治は「維新」だったのか? 大ベストセラー『昭和史』の著者が、激動の幕末を語り下ろした待望の書」。

ドラマや小説や歴史の授業などで断片的にはよく知っている幕末から維新にかけての歴史を、著者は、講義調の語り下ろしという形で、通史としてわかりやすく提示してくれます。知識の整理として最適です。

本書を通じてよく登場する人物が勝海舟。そして読みながら思い出したのが、NHKの大河ドラマ「勝海舟」です。大河ドラマを観だしたのは前年の「国盗り物語」からでしたが、本格的に観るようになったのは「勝海舟」から。私にとっての幕末ものの原点です。主役の途中交代などもありましたが、何といっても冨田勲のテーマ曲が最高でした。洋上の咸臨丸をイメージしたと思われる画面をバックに流れる雄大なあのテーマ曲は、まさに日本の夜明けとはこういう感じなのだろうなあという音楽でした。

なお、来年の大河ドラマは幕末ものの「龍馬伝」だそうなので、予備知識を頭に入れるためにもオススメです。ちなみに私がNHKの大河ドラマを観たのは「太平記」まで。以後は、時間の無駄のような気がして、観ていません。(「花の乱」だけ少し観ましたが)

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2009.09.08

N鍾乳洞

夏の間に鈍ってしまった身体のリハビリとして、奥多摩の日原鍾乳洞まで行ってきました。少年探偵団の「妖怪博士」で小林君たちが危難に遭ったことで有名なあのN鍾乳洞です。

日原は高校のころに二度ほど来たことがあって、約30年ぶりの訪問ですが、山村の雰囲気はあまり変わっておりません。その時は、1回は鍾乳洞へ、もう1回は小川谷を遡って酉谷山へ向かったのでしたが、当時一日で歩いた距離を思い出しながら地図を眺めて、昔は体力があったなあと、しばしため息です。
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帰りは右手の谷の向こうに稲村岩を眺めながら車道をブラブラとバス停へ。乗客が多いためかバスも2台用意されていましたが、乗降口にしっかりとPASMO(パスモ)の端末が備えられているところが、30年前と違うところでした。

しかし、特快運転する休日のホリデー快速を使っても、奥多摩駅から東京駅まで、座りっぱなしで1時間45分。新幹線なら名古屋まで行けてしまうほどの時間がかかります。東京も意外と東西に長い。

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2009.09.05

Everyday Italian

深夜にテレビを眺めながらだらだらと飲むことがあるのですが、民放はお笑い芸人さん達のバラエティばかりで退屈。しかも、どれも出演者だけが楽しんでいて視聴者側はまったく面白くないので最悪です。そんな時に頼りになるのがNHK。

最近のオススメは、女性版グラハム・カー?、ジャーダ姐さんの「毎日がイタリアン」。もちろん料理番組です。パスタとかは自分でもよく作るので、ちょっとだけ、参考になります。(ソースとかちゃんと乳化しているのかしら、と疑問に見えるときもありますが・・・)

このジャーダ姐さん、胸元が刺激的すぎて、まーそこがまたいいのですが、「じゃあ、ちょっと試食するわネ♪」とかいいながらドンブリサイズの器に料理を盛ってはパクついて、おっとそれは試食とは言わないでしょうと突っ込みたくなるところを、「ウーン、完璧♪」とか来ると、すべて許せてしまいます。

吹き替えも良くできていて、いつかこれを友近さんにネタにしてほしい。

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2009.09.04

ハリハリ鍋

先日所用で成城まで行った折り、新しくできた「四季膳ほしや」という日本料理のお店へ入ってみました。これがなかなかオススメ。

先に別のところで軽く食事した後だったので大量に注文はできませんでしたが、お刺身、お浸しとどれも美味しく、特に鯨ベーコンとハリハリ鍋が最高でした。接客も良く日本酒も「雨後の月」はじめいろいろ揃っています。

成城には「きた山」という定番的な和食屋もあるのですが、「ほしや」は住宅街の奥にあって、もっとこぢんまりした感じです。

祖師ヶ谷大蔵の「斗」なんかもそうですが、世田谷は落ち着ける美味しい隠れ家的和食屋があっていいですね。(住むには無理だが・・・)

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