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2009.01.22

1年で300万歩

昨年の1月に万歩計を携帯するようになってから丸一年。オムロン製のそれは、PCに専用ソフトをインストールすると歩行記録がグラフで管理できるというオマケがついています。

ということで、昨日で記録を付けてからちょうど1年(正確に言うと閏年プラス両端入れで367日)が経ったので累計額を調べると2,962,720歩、一日平均8,072歩でありました。

1年でほぼ300万歩というわけで、これが多いか少ないかはわかりませんが(たぶんかなり少ないのでしょう)、歩行記録が簡単にグラフ化できるというのは、歩かなきゃ、というモチベーションの維持にはとてもありがたい機能です。

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2009.01.12

神の雫

この正月はワイン三昧。といっても飲むワインではなく読むワインの方、つまり、ワインマンガ「神の雫」であります。時間があるときにゆっくり読もうと思って用意しておいたものを、やっと読むことができました。(もちろん飲む方のワインもちゃんといただきましたが)

この「神の雫」、ドラマ化までされるそうで結構人気があるようです。読んでみると確かにこれは面白い。ジャンルで言えば「美味しんぼ」のような対戦型グルメバトル漫画というのでしょうか。主人公が亡き父の財産を養子となったライバルと争うという、ただそれだけの話なのですが、そこにワインの蘊蓄をはじめ主人公たちの出生の秘密などさまざまな肉付けがなされ、画もきれいで極上のエンターテインメント作品に仕上がっています。

物語は、十二使徒(プラスワン)と呼ばれる謎の13本のワインを一本づつ探り当てては正解を競うバトルを軸に、様々な悩みを抱える人々をワインを飲ませるだけで解決していくマンガならではのエピソードが絡まって展開していきます。

お宝を得るために課された難題を解いて競い合う、というのは竹取物語のような古典的パターン。ただし大勢で争うのではなく主人公とライバルとの決闘十三番勝負の形をとり、それぞれにサポートする人間が付いてチーム同士の争いになります。

主人公のチームは、勤務するビール会社のワイン事業部なのですが、その構成を斎藤美奈子風に分析すると「ヒーロー(主人公)+冷静な上司(部長)+知将(イタリア長介)+子ども(後輩)+紅一点(みやびちゃん)」という戦隊5人組が成立しています。外野で応援するソムリエや飲食店経営者は参謀役とでもいえましょう。

一方のライバルは、サポートメンバーこそいるものの孤高の戦士といった感が強く、また「ライバルvs主人公」の構図が、「秀才vs天才」ないし「鍛えられた天才vs未完の真の天才」という感じで、ライバルの妹がセイラならぬセーラだったり、ライバルが主人公に匹敵する能力を秘めた娘を異国で見い出して鍛えたり、その娘と主人公とがお互いの能力ゆえに意識し合ったり、このあたりはちょっとガンダムを思い起こさせます。

しかし題材をワインに限定しつつ長丁場(まだ十二使徒の半分までも解明されていない)を乗り切るのは並大抵ではないと感じてしまうのですが、それを可能にしてしまうのがワインの奥深さなのでしょう。なお料理とのマリアージュについて、中華やキムチは登場しましたが、寿司がまだ登場していません。そろそろか?

090112

神の雫

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2009.01.09

キーワードはタレのドボ漬け

先日、夜中に一杯やりながら久しぶりにテレビをつけてみたのですが、民放があまりにもつまらないので仕方なくNHKにしたところ、Nスペの再放送で寿司を取り上げた番組をやっており、つい最後まで観てしまいました。(「世界“カイテンズシ”戦争 寿司 vs Sushi」)

日本から世界進出を目指す「元気寿司」とイギリス発の「Yo!sushi」との対決を軸に、寿司というものが、もはや日本の特殊な食文化ではなく、世界的にスタンダードなメニューとして普及しつつあるという実態が紹介されています。その裏側では、水産資源の奪い合いが激化し、食材としての魚が将来的に枯渇してしまう可能性も出てきているわけで、世界のどこでも美味しい寿司が食べられる、と手放しで喜ぶわけにはいかないようです。

ということで、今回のオススメは「寿司屋のカラクリ(ちくま新書)」。カラクリといっても「裏側を暴く」などという暴露ものではなく、正面から寿司業界の成り立ちを紹介した好著です。

興味深かったのは、味覚は食文化=育ち=何を食べて育ってきたか、という指摘です。「高級店はネタが一番おいしく感じる状態で食べさせるが(醤油を最低限、刷毛塗り)、大衆店は、タレをドボっとつけて食べさせる」、つまりそこでネタの素材選びからして変わってくる、というわけです。

よくグルメ番組で「芸能人・有名人は美味しいものを食べ慣れているので舌が肥えている」などと解説されますが、一概にそうともいえないようで、「芸能人が大間のマグロを食べるシーンがあったら醤油のつけ方をよく見るように。もし醤油をドボ漬けして食べていたら大間のマグロのよさはわからない。」(人気が出て成功しても子供の頃から身についた食習慣=寿司を素材の味ではなく醤油の味で食べてきた=味覚は、なかなかかえられない)ということも述べられています。ただし二世芸能人は違うようで、それは子どもの時から美味しいものを食べる機会に恵まれていたということなのでしょう。歌舞伎役者の通う店に不味い店なし、とよく聞きますが、その理由もこのへんにあるのかもしれません。

ちなみに先の番組で、海外の回転寿司店で外国人が寿司を食べているシーンがありましたが、みなさん醤油をドボ漬けでした。

090109
寿司屋のカラクリ


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2009.01.03

2009年もよろしくお願いいたします

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

東京は空もよく晴れ、穏やかなお正月です。

オフィスの窓からチラリと第一京浜を望むことができ、そこを箱根駅伝のランナーが快走していく姿を眺めながら、いつかは箱根の温泉宿でゆっくりとしたお正月を迎えたいものだ、と思いつつ、昨年の仕事の残務整理をする新年でした。

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