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2008.12.12

内幸町の書店

2ヶ月ほど前、所用で霞ヶ関の弁護士会館まで行くことがあり、その威容と活気に、大崎にある日税連のビルなんかとは大分違うなあと恐れ入ったのですが、その帰り、久々に内幸町の日本プレスセンターの1階にある書店へ立ち寄ってみました。学生の頃よく利用していた日比谷図書館を懐かしく眺めながらその真向かいのビルへ入っていくと、書店は健在だったものの売り場の雰囲気が変わっています。ここにはたしか丸善が入っていたはずと思っていたら、いつの間にかジュンク堂に変わっていたのでした。

夕方の4時頃でしたが、そのときは客があまり見あたらず閑散としています。しかし、ざっと眺めたところ、ビジネス書を中心に品揃えは充実している模様。そんな売り場の片隅に放送大学のテキストがズラッと並んだ書棚があり、その中の「現代の会計」というテキストがいきなり目に飛び込んできました。

このように本の方から訴えてくる時は直ちに手に取って読むべし、というのが経験的にわかっているので、さっそくパラパラと眺めると、「変わる社会、変わる会計」の石川教授が講師のようです。興味がわいたのでとりあえず購入、オフィスに戻ってから放送大学のスケジュールを調べると、まさに秋の講座が開始するタイミングではないですか。

ということで、毎週月曜の午後、来客と重なってしまったときを除いて、石川先生の講義を聴きながら変容する現代の会計について教養を深めているこの秋なのです。

さてこの本というよりこの講座、特徴は、会計学なのに「仕訳」がほとんど登場しないこと(そのかわり行列式とかΣとかがでてきます)。財務諸表のひな形さえありません。まえがきによると
「本書は『会計=ビジネスのスキル』といったところに力点をおいてはいない。大きく変容する現代の会計を、歴史・理論・社会という3つの軸をとおしてトータルに理解する『教養としての会計学』を目指している。」
とあります。巷に溢れる数多いビジネス会計本に飽き飽きしている人向けの、ひと味違った会計本としてオススメです。ただし学部レベルの会計学は踏まえておくことが前提です。

081212
現代の会計

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