年末なので手帳ネタです。
今年使ってみたのが、スケジュール管理用が伊東屋で見つけた「LACONICのダイアリー」、これとは別に毎日のメモ用に「レッツ」のA5版一日1ページタイプです。
一年間使った感想ですが、まずLACONIC。シンプルなデザインは好感が持てるものの、年の後半になってくるとちょっと飽きがきます。使ううちに表紙も僅かながら反り返ってきて、ちょっとだけ品質の安っぽさを感じてしまいました。また、バーチカルタイプの月の変わり目の表記に難があります。つまり週の半ばで月が変わるとき、開いたページがどっちの月かわかりにくいのです。例えば今年の12月29日からの週のページを開くと大きく「1(月)」と書かれていて、一見「あれ、今日は1月29日?」と錯覚してしまいます。
一方のレッツですが、LACONICと対照的に不思議と飽きがきません。このあたりがデザインセンスの違いというものなのでしょうか? しかしやはり洋モノ。英語オンリーの表記は日本人の私には合わないようです。
ということで来年用は別の手帳にしようと考え、やはりフランクリンプランナーが一番だということはわかっているのですが、システム手帳タイプは真ん中のリングが邪魔になるので、ここ数年の選択に倣って綴じ手帳タイプにしようと決定。そんな時、ほぼ日サイトで「ほぼ日手帳」に新しく「cousin(カズン)」という名のA5版が登場するというニュースを読み、なかなか良さそうだったのですぐに注文、入手しました。
「ほぼ日」は以前にも使ったことがあるので、紙質とか方眼とか水平に開く書きやすさはわかっていましたが、判断の決め手は、このA5版には「日々の言葉」という無駄な記載がないこと。この「言葉」とか「巻末のおまけ」は「ほぼ日」のウリの一つのようでもありますが、「どう、面白いでしょ?」という作り手側の自己満足(と言っては失礼か)が透けて見えてしまって、これらがなければもっといい手帳なのになあ、と感じていたので、A5版において思い切ってこれをカットしたのは大正解でしょう。
この「日々の言葉」、フランクリンプランナーのデイリーにも格言などが載っていますが、あちらは字も小さく無視すれば気にならない、ところが「ほぼ日」の方はかなりスペースを獲っていて、しかも中途半端に面白いので使い始める前に全部すぐ読んでしまい(これを律儀に毎日1つずつ読む人なんているのだろうか?)、いざ年が明けて使用開始後になると、邪魔物以外の何物でもなくなってしまうのです。もっとも、この「言葉」がなければ「ほぼ日」じゃない、というファンが多いのも事実でしょうから、制作者としても判断が難しかったことでしょう。手帳としての完成度はものすごく高いのだから、遊びを排した大人向けのビジネスバージョンとして別ラインを起ち上げたことは、方向性として間違ってはいないと思います。