超税金対策
秋も深まってくると、個人事業者にとっての年度末までもあとわずか。節税対策には、年内に行わなければ間に合わないものもありますので、来年の確定申告での納税が心配で、という方々は、そろそろ準備の時期です。
というわけで、最近は探偵ガリレオでお馴染みの東野圭吾の短編をご紹介。
ガリレオシリーズは、ドラマ化され今年は映画にまでなって大人気のようですが(残念ながら私はどちらも観るヒマなどなく)、鑑賞した人の話では、なかなか良くできた作品とのこと。曰く、演じる福山雅治のキャラクターがピッタリということとパートナー役を柴咲コウにしたことが成功しているらしいのですが、この本はガリレオシリーズではなく、タイトルに「超」がつく作品を集めた短編集です。
各作品は独立した話ではあるものの、ミステリ作家の内幕をネタに叙述トリックを多用した連作パロディ集といった趣きで、今回のオススメは巻頭の「超税金対策殺人事件」。なぜここで取り上げるかは、読んでみればすぐおわかりいただけるはず。
原稿料は入ったものの、経費がなくて、これじゃ税金いっぱい取られちゃうよーと悩んでいるフリーランサーなどは必読。というよりも、きっと業界ではこの程度の知識は常識になっているかもしれませんね。
減価償却にまで触れられていて、初めて確定申告をする人に必要経費というもののイメージをつかんでもらうための補助教材として、オススメでしょう。