秋を迎えて
虫にもカレンダーがわかるのか、9月になったとたん、賑やかだった蝉の声も静まり、入れ替わって夜には秋の虫の声があちこちから聞こえるようになりました。
そんな秋を迎えて寂しいニュースが。
「北海道で最も長い歴史を持つ夜行列車「まりも」(札幌―釧路)が1日、最後の運行を終え、59年の歴史に幕を下ろした(朝日)」
かつては札幌を起点に函館・釧路・網走・稚内と各地への夜行急行網が充実しており、学生の頃、夜行列車を宿がわりにワイド周遊券を使って北海道を回ったことが懐かしく思い出されます。今回の廃止により、道内だけを運行する夜行列車はゼロとなったそうで、これも時代の流れで致し方ないところでしょうか。
一方、日本の中央では、福田康夫首相が突然の退陣表明。
定額減税なんていう話が出てきて、何なんだ、と思っていた矢先で、これも首相が政権を放り投げた理由の一つなのでしょう。某党が強く迫ったというこの定額減税、かつての地域振興券を思い起こします。
野次馬気分で政局を楽しむ分には面白くなってきたわけですが、景気はといえば
「財務省が1日発表した税収実績によると、7月の法人税収は1040億円の赤字(前年同月は1204億円の黒字)に転落した。景気低迷による業績悪化で、3月決算企業が昨年中に納めた法人税の還付額が膨らみ、税収を上回った。法人税収がマイナスとなるのは03年7月以来5年ぶり。景気の後退局面入りが、税収面からも裏付けられた。(読売)」
そうで、厳しい秋になりそうです。