最近の税務調査で
3月の個人の確定申告シーズンが終わったと思ったら、待っていたかのように法人の税務調査が立て続け。そうこうするうち今度は3月決算法人の申告時期に突入。なかなか息をつけません。
さて最近の税務調査ですが、機密資料を署外で紛失したら一大事ということなのでしょう、調査官は調査対象会社の申告書を調査当日に持参してきません。代わりに電子データ化された各種資料(申告データや分析数値など。ただし、わざわざ紙にプリントアウトしたもの!)を持って来るわけですが、調査官曰く、「どうもこういう資料は私ら現場の者にとっては見にくくてダメでなんです。すみませんが会社で保管されている申告書の控があるでしょうから、それを拝見させてくれませんかねえ?」
決算書や勘定科目の明細書も含めた税務申告書の会社控は、今後は税務調査の際に(円滑な調査に協力するという意味で)提示する可能性があることを想定して、やたらとマル秘メモなどを書き込まないように注意する必要があるようです。
企業が提出した税務申告書は、受理されたあと署内で直ちに電子データ化され各部署で利用されるわけですから、もはや紙での申告は時代遅れとなりつつあるのは間違いない、と実感した調査立会でした。