« November 2007 | Main | January 2008 »

2007.12.25

LACONICのダイアリー

ちょっと更新をサボっていたら、税制改正大綱も出て、クリスマスも終わり、今年もあとわずかとなりました。仕事柄、年末の連休というのは止めて欲しい!と思っているのですが、世間的には三連休ということで、楽しい休暇を過ごされた方も多いことでしょう。(ちなみにこちらは連日出勤)

さて年末なので、手帳のネタで書いてみます。

来年のスケジュール管理用に使い始めたのは、伊東屋で見つけた「LACONIC」見開き一週間バーチカルタイプです。まだ年内なのに「使い始めた」というのは、9月スタートで16ヶ月に対応しているため。10月末に手に入れ11月から使ってみたのですが、なかなか使い勝手がよろしい。サイズはA5版、レイアウトは他のバーチカルタイプとほぼ同じで、ハードカバーの表紙やそれを綴じ込むゴムバンドは「MOLESKINE」によくに似た雰囲気。しかし気に入った理由はデザインなどではなく、ページを開いた時きれいに平らに開けるという、その一点です。

巻頭の月間カレンダーに大安・友引・仏滅だけが小さい字で印刷されている以外は全く日本語が使われておらず、なるほど敢えてそういうデザインを主張しているのか、と思っていたら、巻末にいきなり九大都市地下鉄路線図が現れてガクッとなり、どういうセンスをしているのだろうと思わせる不思議なダイアリーでもあります。

ともかく、メモは別のノートにまかせ、スケジュール管理専用という位置づけで、しばらく使い倒してみましょう。

| | TrackBack (0)

2007.12.08

続・e-Taxで5,000円の小遣い稼ぎ

以前、「e-Taxで5,000円の小遣い稼ぎ」という話を書きましたが、最近あるところでこういう話を聞きました。

「国税庁に勤める知り合いから、「e-Tax」の利用率を上げるために還付申告をすることを頼まれたので、『オレは年末調整で済んじゃうんで、そんなの関係ねぇ』と断ったら、『だったらいいこと教えよう。そういう人でも自分でもう一度「e-Tax」で確定申告するだけで、あと5,000円税金が戻るんだ。だからぜひ。・・・だけど、あまり言いふらさないようにね!』 利用率を上げたいんなら、そういうことこそ大々的にPRすればいいのにねえ・・・」

| | TrackBack (1)

2007.12.01

ドラキュラ

「ドラキュラの『子孫』が死去」というニュースが先日ありました。

<アイルランドの作家ブラム・ストーカーが描いた吸血鬼ドラキュラのモデルとされるブラド公の「子孫」、オトマル・ロドルフェ・ブラド・ドラキュラ・プリンツ・クレツレスコ氏が17日、ドイツ東部の町で死去した。67歳だった。(11月22日 朝日)>

子孫といっても実際に吸血鬼の家系だったわけではなく、ストーカーが「ドラキュラ」創作時に、東ヨーロッパに実在した豪族の史料を参考にした、という関係にすぎないのですが、この怪奇小説の古典はオススメで、去年久しぶりに再読しました。

この名作、70年代に平井呈一氏による全訳版が創元推理文庫から出ており、私も高校3年の夏休みに夢中になって読んだ記憶があります。はじめはそのボリュームに読み切れるか不安でしたが、読み出すと止まりませんでした。
071201a

今回再読に及んだのは、注釈付の新訳・完訳版があることを知ったためです。海外怪奇小説の翻訳家として名高い平井呈一氏の訳は雰囲気満点でしたが、今読み返すと文体も古く、文庫版ゆえ文字も小さくて読みにくい。完訳版はハードカバーで地図や19世紀の文化に関する詳しい注釈入り、読みやすさではこちらが優っています。(ちょっと値が張るのが難点か)

個人的には東ヨーロッパを舞台にした冒頭の4章が気に入っています。特にトランシルヴァニア山中のボルゴ峠で主人公が伯爵の迎えの馬車に乗り換えるシーン。ここまで送ってきた乗合馬車の乗客達が不吉な詩の一節を囁くところなどゾクゾクします。

(旧訳)「死びとは旅が早いもの」
(新訳)「なんとなれば、死者は速やかに旅をする」
(原文)"For the dead travel fast."

このあたりは平井訳が雰囲気を出しているところでしょう。映画では米ユニバーサル社1931年製作の「魔人ドラキュラ」(監督トッド・ブラウニング 主演ベラ・ルゴシ)の冒頭部分も雰囲気満点です。

ストーリーはよく知られた通りで、ホラーとしてはそれほど恐いものではありませんが、久々に物語を読む醍醐味を味わうことが出来ました。現代のサスペンス物のように一気呵成に読むのではなく、冬の夜長、葡萄酒(ワインではなく)を片手に19世紀の怪異譚をゆっくりと味わう、という読み方がオススメです。

071201b071201

| | TrackBack (0)

« November 2007 | Main | January 2008 »