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2007.09.28

鴨南で一杯

「居酒屋マンガ」というジャンルがあるのかどうかわかりませんが、もしあるならば、ラズウェル細木氏の「酒のほそ道」シリーズは、間違いなくその金字塔であり、たぶんマンガ賞とかベストセラーとかとは無縁かもしれませんが、全国の酒呑み成年男女の圧倒的支持を受けている作品であることは間違いないと、数十回以上再読している私は、固く信じるものであります。

ということで、やや秋になったので、その「酒のほそ道」シリーズの『鴨南一杯で酒を飲む』という傑作エピソードを真似ようと蕎麦屋に入ったのですが、まだ夏の余韻が醒めやらぬ今日この頃、まず瓶ビール(プレミアムモルツ)と枝豆と冷奴と焼鳥で一息ついてから、ようやく鴨南と熱燗で腹を満たして、さて、もう一仕事です。

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2007.09.21

ヴァンパイヤー戦争

070921
夏の休暇の前、さて何を読もうかと書店でいろいろ物色中に、文庫の棚でタイトルが目にとまり、手に取った一冊がこれ、講談社文庫の笠井潔「ヴァンパイヤー戦争」です。

80年代の伝奇アクション全盛時の作品で、その当時に読む機会はなかったのですが、カドカワノベルス版の生頼範義氏による表紙イラストが印象に残っていて、タイトルはよく知っていました。

当時読み損なっていたという思いもあり、ではこれを、と手にとってびっくり。表紙のイラストがイメージとかけ離れているではありませんか。迷ったものの、小難しい専門書の合間に軽い小説も読もうと考えていたので、とりあえず第1巻をレジへ。

さて、いざ読み出して困ってしまいました。なかなか先を読む気がわいてこないのです。ジャンルでいえばSF伝奇アクション、大藪春彦と平井和正と半村良を足して三で割ったような娯楽作品で、2時間もあれば読める分量なのですが、なぜか物語世界に入っていけません。

しかし、せっかく読み始めたのだから、と何とか放り出さずにようやく最近第1巻を読み終えて、これはもしかして自分の感受性が低下してしまったのかと心配になり、ちょっと理由を考えてみました。そしてわかったことは・・・

1.キャラクターに魅力がない。ストーリーは壮大でアイデアには読者を引っ張る力はあります。ただ、小説としては、単にあらすじに沿って人物が動いているだけにしか感じられず、読み続けるのが辛い。

2.ミスマッチの表紙からくる違和感。どうしても生頼範義氏のイメージがあるので、私の世代の読者にとっては、このライトノベル風の表紙(人物紹介の口絵イラストまである!)は勘弁して欲しいところ。

3.同ジャンルでの名作を既に読んでしまっていた。70年代に、SFハードボイルドの先駆けとしての平井和正の諸作に熱中した世代からすれば、特に(他の新書や文庫版ではなく「祥伝社ノンノベル版」の)ウルフガイと呼ばれる平井和正の作品群があまりに強烈だったので、その後、似たような小説では何を読んでもその時の興奮を超えることができない。

笠井潔の探偵小説の評論は結構読んでいたのですが、小説は初めてで、今回は私にとってはハズレを引いてしまったようです。

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2007.09.18

秋刀魚の季節

彼岸も近いというのに、きびしい残暑ですが、味覚の秋はもうすぐそこまできています。

秋といえば秋刀魚の焼いたやつ。ということで、ちょっと前に、たまたま訪れた自由が丘の住宅地にひっそりとある「仁松庵」という居酒屋、というより日本料理屋さんでいただいた秋刀魚がやたら美味しかったので、先週また秋刀魚を目的に再訪してしまいました。

刺身に地鶏のわさび焼き、自家製豆腐に炊き合わせ、その他諸々、翌日が休みであるのをいいことに、さんざ飲んで食べていい気持ちになって。

この週末は飲み過ぎたので、税務調査を控えた今週は、少し自重していきたいと思います。

070918

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2007.09.07

Podcast

アップルが、iPodシリーズの新製品を発表しました。その中でも注目が「iPod touch」。話題の「iPhone」から電話機能を取り外しただけのような形状に見えますが、実際にどのような機能・使い勝手のものなのか、興味あるところです。

私の場合3台のiPodを持っているのですが、使う頻度が高いのは軽くて小さい「iPod nano」(2世代目)です。これにPodcastをダウンロードして移動時に聴いているわけですが、ビジネス系では伊藤洋一氏の「ビジネストレンド」と「Round Up World Now!」が聴きやすくてオススメです。

先日その伊藤氏が、電子マネーを取り上げた番組の中で、「クレジットカードが使えるタクシーが増えているのはありがたいことだが、客がカードで支払うとカード手数料が運転手負担となる。これはいかがなものか」という趣旨のことを話していました。

ちょうど先月、貯まったマイルで土日にタダで北海道まで行ってきて、マイルの威力に参ったところだったので、「これからの時代、決済はカードだよな。」と思っていたところにそういう話を聞き、複雑な気分になりました。

早速タクシーに乗った際に運転手さんに尋ねてみると、「そういえば何とかという名目で、給料から引かれてますよねえ。でも現金を持ち歩かないお客さんもいますからカード決済は必要だしね。まあ、会社の方針だから仕方ないですねえ。」と、諦めの境地です。

商品やサービスの提供者側に立てば、カード手数料がバカにならないことはわかりますが、タクシーの例で言えば、それはタクシー会社がコストとして吸収すべきものであって、乗務員に負担させるのは、やはり筋違いというものでしょう。

070907

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2007.09.01

終戦のローレライ

またも終戦の日がらみ、というわけではないのですが、夏に読むなら海洋ものでしょう、ということで、以前からタイトルに惹かれて気になっていた「終戦のローレライ」(福井晴敏・講談社文庫で全4巻)を読了。久々に重厚で骨のある娯楽小説を堪能しました。

ジャンルとしては、太平洋戦争を題材にした海洋冒険小説・架空戦記・歴史SFあたりになるのでしょうが、そんな区分はどうでもいいところ。昭和20年夏の終戦までの約一ヶ月を、圧倒的な文字の量とパワーで一気に読ませます。特に中盤以降の加速度感がすごい。形としての主人公は、潜水艦に搭載された特殊兵器「ローレライシステム」に関わる少年少女の二人なのですが、他の多くの登場人物の一人一人が強烈な印象を残します。オススメ。

p.s.
「Google Earth」でマリアナ諸島・ウェーク島などを確認しながら読むと、さらに臨場感が増します。

070901
「終戦のローレライ」福井晴敏

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