e-Tax利用が14倍に
先日、国税庁から「平成18年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況について」の記者発表がありました。
一部新聞では、「e-Tax利用者が前年に比べ14倍に!」と大きく報じられましたが、前年の利用者数が少ないためこのような倍率になるわけで、「14倍」という数字自体にはあまりインパクトはありません。「全申告数に対する利用率は2.1%と依然低水準(産経新聞)」というのが実態です。
私も今回、自分の消費税の申告はe-Tax利用で行いましたが、たしかに簡単な申告には便利です。
今年の税制改正で、一人につき2年間に1回だけという制約付きですが、5000円が税額控除される電子申告控除も創設されましたので、ある程度普及が進むことは間違いでしょう。
<国税庁・記者発表資料より>
所得税・消費税のe-Tax利用は59万3千件
e-Taxについては、(1)本年の所得税の確定申告期間中の24時間受付、(2)作成コーナーからの直接送信、(3)税理士等が依頼を受けて税務書類を作成する場合、その依頼者の電子署名及び電子証明書の添付省略など、利用者の皆様の利便性の向上を図った結果、所得税の申告件数は49万1千件(前年比約14倍)、個人事業者の消費税の申告件数は10万2千件(前年比約11倍)と大幅に増加した。