続・履修漏れ問題
高校生の履修漏れ問題、どうやら卒業生については「不問に付す」という決着になるようです。税金裁判のようなお金の問題なら過去に遡ることも可能だけど、時間を逆戻りさせることはできない、ということでしょうか。
この決着の仕方の是非はさておき、文部科学省の官僚や連日この問題を報道しているマスコミの人たちの中にも、ひょっとしたら自分自身が高校時代に履修漏れだった人が結構いるんじゃないかしら、と勘ぐってしまうのは、私だけではないでしょう。
ところで、報道には「暗記したり覚える量が多い、と高校生が敬遠しがちな世界史」(日経)とありますが、私の高校時代など、日本史に比べ覚える事項の少ない世界史は逆に人気科目だったように思います。浪人時代に通ったお茶の水にある予備校にはO師という世界史の超人気講師がいて、授業はいつも満席・立ち見。教壇回りには講義を録音するためのカセットレコーダーが並び、教室は熱気にあふれていたものですが、いつの間にかお荷物科目になってしまったようです。