餃子屋と高級フレンチ
書店で新しい会計本を見かけたので、つい手に取ってしまいました。
タイトルからすれば、これも「さおだけ屋系」の一つと言えるでしょう。内容は良心的。帯には「ビジネスパーソンのための管理会計入門」とあります。
業績が悪化したアパレル会社を亡き父から引き継いだ女の子が、ワイン好きなコンサルタントとさまざまな店で会食しながら、キャッシュフロー、限界利益、原価管理など経営者としての意思決定に必要な会計知識を身につけ社長として会社を建て直すという、ストーリー仕立ての構成で、章ごとに飲食ネタから管理会計へ強引に話題を展開していく繰り返しですが、経営のための会計という視点が貫かれていて、一気に読めます。
「4ドアベンツ」のような駄本を読んで腹を立てた人にはオススメです。ただし財務会計の解説本ではなく、また節税などの話も出てこないので、その点は注意。