« Life Hacks PRESS | Main | 夏に差をつける300冊 »

2006.08.16

世間は夏休み

今日あたりまで夏休みのところも多いようですが、休んだからといって仕事の量が減るわけでもなく、結局あとで自分にしわ寄せがきてしまうのが自営業の辛いところ。

060816

さて、ちょっと前の話題になりますが、日経ベンチャーの7月号を読んでいたら、米国の公認会計士(いわゆるUSCPA)の資格取得スクールとして知られたANJOインターナショナルが破綻したとの記事がありました。盛んに新聞広告を打っていたのは記憶に新しいところですが、急速に業績が悪化したようです。

記事では、自社ビルの取得・受講生の減少・財務管理の甘さが要因と報じられていますが、結局は起業時の情熱を失ってしまった創業者の資質ということになるのでしょうか。

ところで、ちょっと古いですが、USCPAに関する興味深い体験記というものがあり、これを読むと米国におけるキャリアに対する考え方の一端を垣間見ることができます。

曰く

「一流の人間(つまり「できる人」)だったら会計士なんかやっていないだろ?というのがアメリカ人の一般的な考え方です。」
「一般的にアメリカで最も頭の良い(キレル)人は、ファイナンスを専攻します。アメリカを動かしているのはウォールストリートのインベストメントバンクで働く、ファイナンスを専攻した人々なのです。頭のキレル人、または野心に燃えた者は間違っても会計学などを専攻はしません。もちろん会計士というキャリアに進んだり興味を持ったりすることもありません。」
「君が本当にファイナンスの世界で働こうと思っているのなら、会計士事務所で働き、試験をパスし会計士という肩書きをつけることはマイナスになる。」

・・・日本的発想からすると、「ダブルライセンスでキャリアアップ!」などと資格取得スクールの宣伝文句で言われるくらい、資格を持つことはプラスにこそなれ、マイナスになることは決してないと一般には思われているはずです。

資格どうこう以前に、欧米ではファイナンスとアカウンティングは別物・別世界と認識されているということなのでしょう。

|

« Life Hacks PRESS | Main | 夏に差をつける300冊 »

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 世間は夏休み:

« Life Hacks PRESS | Main | 夏に差をつける300冊 »