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2006.05.28

ロウアーミドルの衝撃

所得税の「青色事業専従者給与に関する届出書」を書いていて、「昇給の基準」という欄で、うーんと考え込んでしまいました。

ちょうど大前研一氏の新刊政策本「ロウアーミドルの衝撃」を読んでいて、1997年をピークに平均労働賃金が減少に転じはじめたグラフを見ていたところだったのです。

国税庁の提供する記載例には、昇給の基準について
「毎年おおむね○%(又は××円)などと書いてください」
とありますが、これは毎年必ず一定の基準で昇給がある右肩上がり経済を前提にしているわけですね。

大企業では、定期昇給を廃止する例も出てきているようです。「青色事業専従者給与に関する届出書」は個人事業者が使うものですから、一般的には、中小企業よりもさらに零細な事業者が対象になります。(もちろん医師や弁護士、不動産貸付業の方々が利用する事例もあるでしょうが) 支給する対象は家族従業員ではありますが、「昇給」の欄で頭を悩ませてしまう個人事業主の方もいることでしょう。

この届出書から「昇給の基準」欄が無くなるような時代が来てしまうのでしょうか。

060528

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2006.05.17

Macintoshの思い出

税理士になったばかりの、ちょうど15年前の確定申告の時期のこと。アップルという会社のマックというパソコンが凄いらしいという話を聞き、お客様である開業医のドクターの診療室でデスクの上に乗っていた「Macintoshプラス」を見せてもらいました。

当時は仕事でIBMのPC上で「マルチプラン」をバシバシ使っていたので(ちょうどロータス1-2-3の登場前後だったかもしれません)、マルチプランの進化型である「エクセル」という表計算ソフト(しかもこれはMacでしか動かないという!)の使い勝手を尋ね、ひとしきり話を聞いた後、そのドクターが「いらない書類はこうやって・・・」とデモ用のデータを画面隅のゴミ箱にドラッグすると、そのゴミ箱がプクッと膨らむではありませんか。

それを見た瞬間、「これは買うしかない!」と電撃のようなものが走り、それから間もなく、定期預金を解約し100万円もって秋葉原へ向かったのでした。

060517当時の自分の確定申告書を見ると、そうやって「MacintoshⅡSi」を手に入れたのが91年4月、値段は92万円! 同時にエクセルよりも高機能そうだった表計算ソフト「WINGZ」とワープロソフト「EG Word」を買っています。(「WINGZ」で作った数多くのシートはエクセルで読み込めたので、その一部は今もWindows上で現役で稼動しています)

ちなみに、記録を見たら同じ時期にPC98シリーズのEX2を34万円で購入。フロッピーディスクドライブを2つ搭載した当時のベストセラーシリーズですが、こちらは会計ソフトを使うためでした。

3年後の94年2月には「ⅡSi」を秋葉原で7万円で売却し(もの凄い下落率ですが、簿価との差額マイナス38万円は総合譲渡所得の譲渡損として損益通算)、最新型の「Quadra」を28万円で購入、直後にPowerPCが採用され、無償でCPUのアップグレードを行なったりしました。

しかし、Windows95が安定し業務用ソフトが充実してくると、会計事務所業務におけるMacの非力さを感じるようになり、98年には「Quadra」もお役ご免、会計専用機のPCへの置き換えとともに、業務用マシンはWindowsに完全移行したのでした。

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2006.05.11

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

060511アップルの周囲が賑やかです。もちろん米Apple社のことですが、先月で創業30周年。CPUをPowerPCからインテルに乗り換えた新製品も登場しましたが、何といっても注目は、MacでWindowsXPが動く「Boot Camp」というソフトの登場でしょうか。

そんな時期だからというわけではないのですが、たまたま手にした「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」(東洋経済新報社)

Apple社の創業者の一人であるスティーブ・ジョブズの非公認伝記です。自らが起こしたApple社を追放され、NeXTコンピュータ社を起こすもうまくいかず、そんな時Pixar社のオーナーとなりCGアニメビジネスで成功、再びApple社にCEOとして返り咲き、iPodとiTunesで音楽業界に新風を巻き起こしていく、よく知られたジョブズの半生と人となりが、関係者の証言でつづられています。

分厚い本ですが、中盤、Pixar社のCEOとしてディズニーと渡り合っていくあたりからがぜん面白くなります。本にはありませんが、最終的にはディズニーはPixar社の買収を発表、買収完了後にはジョブズはディズニーの個人筆頭株主となるようですね。

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2006.05.09

ミンク鯨のウネ

連休中のある晩。
とある料理屋さんで、ミンク鯨のウネというものを発見、めずらしかったのでさっそく注文してみました。
醤油ソースでいただくのですが、やたら美味。
一緒に頼んだそら豆のアンチョビ炒めとともに、ワインによく合います。
060509

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2006.05.06

たまにはのんびりする時間も

好天の三連休。
少しだけ仕事をして、あとはゆっくりと骨休め、というわけにはいかなかったけれど、たまにはのんびりする時間も必要でしょう、ということで、近場の運河沿いのテラスでアンバーエール。
昼間から飲むビールって、やはりいいですねえ。

060506

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2006.05.01

Palm Magazine 永久保存版

ソニーがPDA事業から撤退を発表してからはや1年ですが、書店で懐かしい雑誌を発見しました。アスキームックの「Palm Magazine」です。Palm端末の衰退と共に休刊していたと思っていたのですが、しぶとく頑張っていたようです。

と思ってみたら、実は永久保存版という特別号だったのですね。ということはこれを最後に廃刊ということ?

個人的要望ですが、ケータイとPalm端末が合体したスマートフォンがあれば、さぞかし使い勝手がいいと思うのですが・・・。私のようにケータイのテンキー入力ができない人間は、スタイラスを使ったGraffiti(グラフィティ)入力ができる端末が登場すれば、飛びついてしまう可能性ありです。

ともあれ、今までの「Palm Magazine」24冊すべてがPDFで収録されています。Palmを愛用したことのある方は、記念にいかがでしょうか。

060501

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