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2006.03.04

証券税制を複雑にしている要因

確定申告のシーズンもあと十日あまり、そろそろ追い込みの時期となってきました。

個人の確定申告でややこしいのは、やはり証券税制ですが、このケースはどうだったかな? という時に重宝しているのが、「確定申告マニュアル2006・株の税金」(日本経済新聞社)です。

この本のまえがきに、こんな言葉があります。
「・・・むずかしい税制ならば、税理士にお願いしたいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、税理士の多くは証券税制の申告書の作成を嫌っているという話も聞きます。・・・税制の内容が複雑で、苦労する割に実入りが少ないからのようです。」

実入りが少ないかどうかは別として(?)、多くの税理士が嫌っているというのは、多分事実でしょう。制度が複雑で、取引の実績は個人ごとに千差万別、申告パターンは無数にあります。よくまあこんな制度を考えたなあ、と感心してしまいます。

ところで制度の複雑さに輪をかけているのが「元号と西暦」ではないかと思うのですが、いかがでしょう? 申告書や国税庁のタックスアンサー、多くの証券会社の資料は元号表記、この本やマネー雑誌の解説記事などは西暦表記となっていますので、この変換がややこしい。(私にはできない)

例えば2001年11月30日から2002年12月31日までに購入した上場株の非課税特例を使えるかな、と証券会社の顧客勘定元帳を調べると、平成12年とか平成13年とか印字されていて、頭が混乱してきます。

「元号と西暦」の頭の中での変換ミスで制度の特例の恩典を受け損なっている納税者もいらっしゃるのでは?

060304
株の税金

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