電子申告を利用しない理由
京都でも行ってゆっくり紅葉をみたいなー、と思いつつ、仕事と宴会に明け暮れている今日この頃です。仕方なく有栖川公園のわずかな紅葉で我慢。
さて、あるサイトで通信・ITSジャーナリストの神尾寿さんのコラムを読んでいて、国税庁が普及に躍起となっている電子申告制度のことが頭に浮かびました。そこで、コラムのテーマの「携帯テレビ電話」を「電子申告」に置き換えてみると・・・
(神尾さんのコラム)
<テレビ電話をかけない“もう1つの”理由>
(置き換え版)
『<電子申告を利用しない“もう1つの”理由>
電子申告は、ただでさえ「使いづらい」ものだ。せっかく電子証明書やリーダーライターを用意しても、実際の手続きが面倒なら、納税者は失望してしまうだろう。利便性を体感できず、むしろストレスが溜まるようならば、多少の不自由を承知で、今まで通り手書きの申告書を使用し続ける方が楽だ。今の電子申告制度は、普及するどころか、国税庁と技術者の独りよがりと言われても仕方がないレベルにある。
将来に向けて電子申告を本当に普及させたいならば、国税庁はサービスのすべてにおいて見直しを図るべきだ。はっきり言おう。今の電子申告制度は、普及戦略として失敗している。技術的にできるからではなく、納税者の視点で求められる使い勝手、税額控除のようなインセンティブの導入などサービスの在り方を再構築しなければ、いつまで経っても中途半端なままだ。
申告手段が広がることは、本質的には素敵なことである。担当者の努力にも敬意を表する。だからこそ、「納税者に受け入れられる電子申告制度」のために、一歩を退いたところから、企画をやりなおす勇気が必要ではないだろうか。』
べつに国税庁を揶揄するつもりはないのですが、なんかピッタリしませんか?
ちなみに私個人は、昨年に電子申告の導入手続きを取り、一部実践してみました。結果は「電子納税には大きなメリットを感じるが、現時点では電子申告に必要性を見いだせない」。まさに「利便性を体感できず、むしろストレスが溜まる」という結果でした。