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2005.01.25

センター試験・簿記

先日、この季節恒例の大学入試のセンター試験が行われました。私はその前身である共通一次試験の第一回の世代でありまして、しかも一浪しましたので2回も受験したことがあります。当時は試験の時期になると東京でも毎年のように雪が降っていたような記憶があります。

ところでセンター試験ですが、試験科目に「簿記」があることを見つけたので、物好きにも問題をプリントアウトして解いてみました。問題は大きく3問あって、第1問(配点40点)は簿記の一連の流れを見る基本問題、第2問(30点)は帳簿組織、第3問(30点)は本支店会計となるのでしょうか。仕事の合間に1問づつ日をおいて解いてみましたので、結果をレポートしましょう。

制限時間は60分ですが、問題の形式に慣れていないせいか(言い訳です)、ちょっと時間内には難しかったですね。第1問30分、第2問20分、第3問20分で、合わせて70分もかかりました。結果はというと、第1問で2カ所間違えてしまい、96点。間違えたのは、一つは計算間違い(電卓が使えないので筆算でやったためのミス)、もう一つは「資産-負債=資本」という等式の名前を知らなかったこと。(正解は「資本等式」と言うのだそうです) そんな名前を知ってたところで何の役に立つの? と負け惜しみを言いたくなりますが、以下は、仕事で簿記をたまに使っている社会人としての勝手な感想です。

1.簿記の試験に電卓が使えないのはつらい。改善すべき。(これも負け惜しみ)
2.難易度は低い。レベル的には日商の2級~3級の間くらいか。20年ほど簿記の試験から遠ざかっている私でも、問題形式に慣れておきさえすれば、時間内に満点は可能。(・・・強がりです)
3.例えば「数学」で満点を取るための勉強時間を100とすれば、「簿記」で満点をとるための勉強時間は5くらいで十分。数学が苦手な高校生は簿記にトライせよ。
4.この試験では、たぶん大学側が要求しているであろう「学力」は試せない。簿記の原理をルールにした一種のパズルに過ぎない。要領のいい高校生なら、高3の秋から勉強を始めても十分に「満点レベル」に到達可能とみた。

もっともマークシート方式・電卓無しという制約の中で「簿記」の試験問題を作成しなければならない出題者の方々にも、同情する面はあると感じました。

※簿記検定についての本はこちら・・・

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