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2004.12.25

最低資本金制度の撤廃

今月初めに、「法務省の法制審議会会社法(現代化関係)部会が、新しい会社法制に関する要綱案を取りまとめた」というニュースがありました。法案は来年3月に国会への提出が予定されているようですが、目を引くのは「株式会社と有限会社の統合」「設立時の最低資本金の撤廃」でしょうか。これから起業を考えている方にとっては、会社立ち上げ時のハードルが低くなり朗報ですね。

しかし資本金といえば、平成3年施行の改正商法で、株式会社1000万円、有限会社300万円という最低資本金制度が設けられ、それを満たしていない中小企業が増資に四苦八苦したのは記憶に新しいところです。041225当時の解説書を読むと「社会的責任を果たせないペーパーカンパニーまがいの小資本の会社の乱造を防ぐのが狙い」とありますが、わずか十年ちょっとで180度の方向転換。あのときの改正はいったい何だったんでしょう? (写真は、書棚から出てきた当時の対策本)

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